Ankerのヘッドホンを2年ほど使ったら、耳に当たる部分の合皮がはがれて黒い粉が服に付くようになった。本体はまだ鳴るので捨てたくない。Ankerのヘッドホンのイヤーパッド交換は、付属のヘラを隙間に差し込んで爪を外し、新しいパッドを押し込むだけで、5分あれば終わります。替え時の見分け方、機種ごとに合うパッド、純正と互換品の違い、外し方とはめ方、替えたあとの手入れまで、交換した人のブログとAnker公式の案内をもとに順に書きました。
粉が出たら替え時、目安は使い始めて1〜2年
イヤーパッドは合皮とスポンジでできていて、汗と皮脂で傷みます。表面の合皮がはがれて粉が出る、縫い目が裂けて中のスポンジが見える、この2つのどちらかが出たら交換の時期です。Life Q30を毎日使った人のブログでは、1年で縫い目が裂けた例と、2年で合皮が一気に傷んだ例があり、1〜2年が目安になります。
粉が出始めると、耳や服に付くだけでなく、耳の中に入ってかゆみが出ることがあります。この段階では内側のスポンジも同時にへたっているので、耳が本体に当たって痛い、外の音が前より入る、といった変化も出ます。ノイズキャンセリングの効きが弱くなったと感じるときも、パッドがつぶれて耳との隙間が広がったのが原因のことが多いです。
粉が出てから使い続けても本体は壊れませんが、はがれた合皮の破片が増える一方です。粉が出た時点で交換用パッドを注文し、届いたら替える、と決めておくと迷いません。
合うパッドは機種名で選ぶ、Q30とQ35は共通
交換用パッドは、機種名で選びます。Life Q30とQ35は同じパッドで、Q20、Space One、Space Q45はそれぞれ別のパッドです。楕円の大きさが数mm違うだけでもはまらないので、「Anker用」とだけ書かれた製品ではなく、自分の機種名が書かれた製品を選んでください。
| 機種 | 選ぶパッドの表記 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| Life Q30、Q35 | 「Q30/Q35用」 | 2機種で共通。Q30iも同じと書かれた製品が多い |
| Life Q20、Q20i | 「Q20用」「Q20i用」 | Q20iはQ20と少し違うという声があるので、Q20iの表記を確かめる |
| Space One、Space One Pro、Space 2 | 「Space One用」 | Q30用より厚い。Anker公式は3機種を同じ交換方法として案内 |
| Space Q45 | 「Q45用」 | Q30用とは別。純正は在庫が無いことがある |
機種名が分からないときは、本体のヘッドバンドの内側か、パッドを外したハウジングの内側に印刷された型番を見ます。A3028がLife Q30、A3027がLife Q35です。商品ページの対応表にその型番か機種名があれば合います。
「Q10/Q20/Q30対応」のように複数の機種を1つの製品でまとめている物もあります。形が近い機種を1つのパッドでまかなう作りなので、はまるが少し緩い、ということが起きます。機種名が単独で書かれた製品のほうが確実です。
純正はサポートに問い合わせ、互換品はヘラ付きを選ぶ
パッドには、Ankerの純正と、他社が作った互換品があります。純正はAnkerのカスタマーサポートに問い合わせて手に入れ、互換品はAmazonなどで機種名を指定して買います。Anker公式の交換方法のページには、パッドの入手先は書かれていません。
| 見るところ | 純正 | 互換品 |
|---|---|---|
| 形と厚さ | 元と同じ。音とノイズキャンセリングが元どおり | 元と同じ厚さの物が多いが、厚めや薄めの物もある |
| 表面 | 合皮 | 合皮のほか、布や冷感の生地、色違いも選べる |
| 入手 | サポートに問い合わせ。機種によって在庫が無い | 機種名で探せばすぐ買える |
| 付属品 | 機種による | 外すためのヘラが付く製品がある |
互換品を選ぶなら、ヘラが付属する製品にしてください。外すときに使う道具がこれで足り、100円ショップのシール剥がしなどを別に用意しなくて済みます。Life Q30に互換品を付けた人のブログでは、触った感触も厚さも元と変わらず、音とノイズキャンセリングにも差を感じなかった、という記録が複数あります。
音を元どおりにしたい人は、元と同じ厚さの製品を選びます。厚いパッドは耳とドライバーの距離が変わって低音が増え、薄いパッドは音が漏れやすくなります。夏に蒸れるのが気になる人は、布の生地の製品に替える手もあります。
外し方はヘラを隙間に差し込み、爪を1つずつ外す
Ankerのヘッドホンのパッドは、裏側のプラスチックのリングに付いた爪が、ハウジングの穴に引っかかって留まっています。パッドと本体の隙間にヘラを差し込み、てこの要領で軽くひねると、爪が「パコッ」と外れるので、そのまま隣の爪へ順に進めます。手順は次のとおりです。
- ヘッドホンの電源を切り、机の上に片側を上にして置きます。ケーブルは外しておきます。
- パッドと本体の境目に、ヘラの先を差し込みます。付属のヘラか、プラスチックの薄いヘラを使います。
- ヘラを軽くひねって、最初の爪を外します。音がして少し浮いたら、そこを指で持ち上げます。
- 浮いた場所から一周、爪を順に外します。途中で固いところは、ヘラを差し直してひねります。
- 外したあと、ハウジングの縁と穴の粉やほこりを、乾いた布か綿棒で拭きます。ここを拭いておくと、新しいパッドがきれいにはまります。
古いパッドは劣化した合皮がぼろぼろ落ちるので、新聞紙などを敷いて作業すると片づけが楽です。古いパッドのリングは捨てる物なので、外すときに割れても問題ありません。
Anker公式は、Life Q30、Q35、Space Q45の交換方法と、Space One、Space One Pro、Space 2の交換方法を、それぞれ動画で案内しています。文字の説明はなく動画だけなので、初めての人は一度見てから始めると、爪の位置が分かって早いです。
はめ方は爪の位置を合わせ、一周押し込む
新しいパッドは、道具なしで手ではめます。パッドの裏の爪と本体の穴の位置を合わせ、1か所を押し込んでから、そこを起点に一周押していくと、順にはまります。力は要りません。
- 新しいパッドの左右を確かめます。パッケージや裏面にLとRの印がある製品は、本体のLとRに合わせます。印が無ければ左右共通です。
- 向きを合わせます。内側のスポンジが斜めに厚くなっている製品は、厚い側を耳の後ろ側にします。均一な厚さの製品は向きを気にしなくて済みます。
- 爪の1つを本体の穴に合わせて、親指で押し込みます。上の位置から始めると、残りの位置を合わせやすいです。
- そこから左右に、爪を1つずつ押し込みます。最後に下を押すと、一周はまります。
- 縁を軽く引いて、浮くところが無いか確かめます。浮くところは、その爪を押し直します。
はまらないときは、機種違いか爪の位置のずれです。パッドを一度外して、爪と穴の数と位置を見比べてください。本体の穴に対して爪が1つずれた状態で押すと、全部を押しても浮きが残ります。
はめたあとにヘッドホンを着けて、耳の周りに隙間が無ければ完了です。外してからここまでで5分ほどで、交換した人のブログでも5分前後という記録がそろっています。ノイズキャンセリングをオンにして、交換前と同じくらい静かになるかも確かめておきます。
替えたあとは汗を拭き、ヘッドバンドはカバーで守る
新しいパッドの持ちは、使ったあとの手入れで変わります。使い終わったら乾いた布で汗を拭き、直射日光と暖房の前に置かない、この2つで合皮のはがれが遅くなります。アルコールのウェットティッシュは合皮の表面を傷めるので、皮脂が気になるときは固く絞った布で拭きます。
しまうときは、パッドを押しつぶさない置き方にします。ケースに入れるか、フックに掛けておけば、ヘッドバンドの力でパッドがつぶれるのを防げます。夏に汗を多くかく人は、パッドに布のカバーをかぶせて、カバーだけを洗う使い方もあります。
パッドを替えても、ヘッドバンドの内側のクッションは別です。ここも合皮なので同じように傷みますが、パッドと違って本体から外れない機種が多いです。かぶせる型のヘッドバンドカバーが売られているので、傷んできたらそれで覆います。Life Q30でパッドとヘッドバンドカバーの両方を替えた人のブログもあり、本体を買い替えずに使い続けられます。
型番を確かめてパッドを1組買えば、本体は買い替えずに済む
Ankerのヘッドホンのイヤーパッド交換は、粉が出たら、機種名に合うパッドを1組買い、ヘラで外して押し込む、これだけです。本体のバッテリーやノイズキャンセリングがまだ働くなら、パッドを替えるほうが買い替えより先です。順番を確かめておきます。
2. 機種名が書かれた、ヘラ付きの交換用パッドを1組買う
3. ヘラを隙間に差し込み、爪を一周外す
4. 縁の粉を拭き、新しいパッドの爪を合わせて一周押し込む
5. 着けて隙間が無いか、ノイズキャンセリングが効くかを確かめる
Q30とQ35は共通、Q20、Space One、Space Q45は別のパッドです。純正が欲しい人はAnkerのサポートに機種名を伝えて確かめ、無ければ元と同じ厚さの互換品を選びます。替えたあとは汗を拭いて日に当てず、ヘッドバンドが傷んだらカバーで覆います。
これで、2年ごとにパッドを1組替えるだけで、同じ本体を使い続けられます。まず、ヘッドバンドの内側の型番を見て、自分の機種に合うパッドがどれかを確かめてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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