イヤホンのイヤーピースに、白い耳あかやベタつきが残っていませんか。
シリコンなら水と中性洗剤で洗えますが、フォームのイヤーピースは洗うと傷みます。
素材ごとのイヤーピースの洗い方と、乾かし方、洗う回数と交換の目安を順番に紹介します。
イヤーピースの洗い方は素材で決まる
シリコンのイヤーピースは水洗いできて、フォームのイヤーピースは水洗いしないのが基本です。
まずは手元のイヤホンのイヤーピースが、どちらの素材かを確かめてください。
触ってぷにぷにと弾むゴムのような手ざわりならシリコンです。
指で押すとゆっくり縮んで、ゆっくり戻るスポンジ状のものがフォームです。
| 素材 | 水洗い | 洗い方 |
|---|---|---|
| シリコン | できる | 薄めた中性洗剤で手洗い |
| フォーム(低反発) | しない | 湿らせた布で表面を拭く |
| 専用形状のイヤーチップ | 説明書しだい | メーカーの案内に合わせる |
ワイヤレスイヤホンの付属品には、メーカー独自の形をしたイヤーチップもあります。
製品によっては、イヤーチップに石けんや洗剤を使わず、水だけで洗うよう案内しているものもあります。
同じシリコンに見えても、メーカーごとに洗剤を使ってよいかが違います。
迷ったときは、イヤホンの取扱説明書の「お手入れ」の項目を先に見ておくと安心です。
シリコンのイヤーピースは中性洗剤で手洗い
シリコンのイヤーピースは、イヤホンから外して、水で薄めた中性洗剤で指でもみ洗いします。
ソニーも、外したイヤーピースを薄めた中性洗剤で手洗いし、水気をよく拭くよう案内しています。
用意するのは、台所用の中性洗剤、小さめの容器、綿棒、キッチンペーパーの4つです。
イヤーピースの外し方はステムに沿って引き抜く
イヤーピースの傘の部分だけをつまんで引っ張ると、薄いところから裂けることがあります。
根元をつまんで、イヤホンの筒の部分(ステム)に沿ってまっすぐ引き抜きましょう。
かたいときは、根元に爪を少し引っかけるように持つと外しやすくなります。
シリコンのイヤーピースを洗う流れ
- 容器にぬるま湯を入れ、中性洗剤を数滴たらして混ぜる
- 外したイヤーピースを入れ、指の腹でやさしくもみ洗いする
- 軸の穴に詰まった耳あかは、綿棒でかき出す
- 流水で洗剤のぬめりがなくなるまですすぐ
- キッチンペーパーではさんで水気を押さえる
洗剤は使いすぎないことがコツです。
濃いまま使うと、すすぎ残しがベタつきの原因になります。
熱湯や漂白剤は、シリコンの変形や変色につながるので使わないでください。
フォームのイヤーピースは水で洗わず拭くだけ
フォームのイヤーピースは、水で湿らせてよくしぼった柔らかい布で、表面をやさしく拭くだけにします。
フォームは細かい穴がたくさんあるスポンジ状の素材です。
水に浸けると中まで水を吸い、乾きにくくなります。
フォームのイヤーピースで知られるComplyは、石けん、洗剤、アルコール系のクリーナーはフォームを傷めると案内しています。
拭きすぎも寿命を縮めるので、汚れが目立つときだけで十分です。
拭いたあとは自然乾燥させてから、次に使いましょう。
フォームは汚れが付きやすく、洗って元に戻すのが難しい素材です。
Complyは、3か月ごとか、汚れたときに交換するよう案内しています。
フォームのイヤーピースは「洗って長く使うもの」ではなく、「汚れたら替えるもの」と考えておくと迷いません。
洗ったイヤーピースは完全に乾かしてから付ける
水洗いしたイヤーピースは、風通しのよい日陰で数時間置き、軸の穴の中まで乾いてからイヤホンに付けます。
表面が乾いていても、軸の穴の中に水が残っていることがよくあります。
そのまま付けると、イヤホンの音の出口に水が入って、故障やにおいの原因になります。
ドライヤーの熱い風や直射日光で早く乾かすのは避けましょう。
シリコンが変形して、耳に入れたときにすき間ができやすくなります。
夜に洗って朝まで置いておく流れにすると、待つ時間を気にせずに済みます。
イヤーピースの付け方は少しつぶして斜めから
シリコンのイヤーピースはやわらかく、そのままだと付けにくいことがあります。
根元を指で軽くつぶして穴を楕円にし、ステムに斜め上から差し込みましょう。
最後に一周ぐるりと押さえ、奥まで入っているかを確かめれば付け直しは完了です。
左右で同じサイズを付けているかも、ここで見ておくと安心です。
イヤホン本体は水で洗わずに拭く
イヤーピースを外したイヤホン本体は、水で洗わず、乾いた柔らかい布と乾いた綿棒で汚れを取ります。
イヤーピースは水洗いできても、イヤホン本体のスピーカー部分は水にぬらしてはいけません。
防水のイヤホンでも、耐えられるのは汗や雨の水しぶき程度という製品が多いです。
音の出口の網(メッシュ)に耳あかが付いているときは、乾いた綿棒で手前にかき出しましょう。
奥へ押し込むようにこすると、汚れが中に入ってしまいます。
ワイヤレスイヤホンなら、充電ケースの差し込み口と充電の金属部分も乾いた綿棒で拭いておきましょう。
ここに耳あかや汗が残ると、充電がうまくできない原因になります。
イヤーピースを洗うのは週1回が目安
毎日イヤホンを使う人は、シリコンのイヤーピースを週1回洗い、使ったあとは乾いた布で軽く拭くくらいがちょうどいいです。
汗をかく夏や、運動中にイヤホンを使う人は、もう少し回数を増やしても問題ありません。
反対に、週に1〜2回しか使わない人なら、汚れが目に見えたときに洗えば十分です。
イヤーピースの洗い方を変えても落ちないときは交換
洗っても汚れが落ちなくなったイヤーピースは、交換したほうが早いです。
次のような状態になったら、新しいものに替えましょう。
- 洗ってもすぐにベタつきが戻る
- 白いシリコンが黄色っぽく変色している
- 傘の部分が伸びたり裂けたりしている
- 耳に入れたときに前よりゆるく感じる
交換用のイヤーピースは、イヤホンのステムの太さに合うものを選ぶことが大事です。
付属品と同じメーカーの交換用なら、サイズ選びで迷いにくいです。
イヤーピースの洗い方を習慣にすると耳も楽になる
イヤーピースは素材を確かめてから洗い、完全に乾かして付け直すだけで、汚れとにおいはかなり減ります。
シリコンは週1回の中性洗剤での手洗い、フォームは湿らせた布で拭いて汚れたら交換が基本です。
イヤホン本体は水にぬらさず、乾いた布と綿棒で拭きましょう。
耳のかゆみや痛みが何日も続くときは、イヤーピースの汚れだけが原因とは限りません。
そのときはイヤホンを使うのを控えて、耳鼻科で相談してください。
まずはイヤホンからイヤーピースを外して、汚れ具合を見るところから始めてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)




