開放型ヘッドホンのメリットは音の広がりと疲れにくさ|音漏れの確かめ方も

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今のヘッドホンだと、1時間で耳が蒸れて外したくなる。

そう感じて開放型ヘッドホンが気になっている人は多いです。

開放型ヘッドホンのメリットは、音の広がりと、長くつけても疲れにくい軽さにあります。

ただし音漏れという大きなデメリットもあるので、どこで使うかを先に決めておくのがおすすめです。

開放型ヘッドホンとは?密閉型との違いはイヤーカップの穴

オーディオテクニカ ATH-AD500X 開放型ヘッドホン

開放型ヘッドホンは、耳を覆うイヤーカップの外側がメッシュや格子になっていて、中の空気が外とつながっているヘッドホンです。

反対に、イヤーカップの外側がプラスチックや木でふさがれているのが密閉型です。

開放型ヘッドホンと密閉型の違いは、イヤーカップの外側に穴が開いているかどうかです。

開放型ヘッドホンの見分け方はイヤーカップの外側を見る

お店で見分けるときは、イヤーカップの外側をのぞいてみてください。

中のドライバーが透けて見える、または細かい穴が並んでいれば開放型です。

商品名や説明に「オープンエアー型」「オープン型」と書かれているものも開放型ヘッドホンです。

外側の一部だけに小さな穴があるヘッドホンは「セミオープン型」と呼ばれます。開放型と密閉型の中間で、音漏れも中くらいです。

開放型ヘッドホンのメリットは?音の広がりと疲れにくさ

開放型ヘッドホンのメリットは、音が頭の中にこもらず前に広がることと、長くつけても蒸れにくく疲れにくいことの2つが大きいです。

細かく分けると、次の4つになります。

メリット1 音が前に広がって聞こえる

密閉型は音が耳のまわりに閉じこもるので、頭の真ん中で鳴っているように聞こえやすいです。

開放型ヘッドホンは空気が外へ抜けるので、音が少し前の方から聞こえます。

部屋に置いたスピーカーで聴く感じに近く、ライブ音源やオーケストラの曲で違いが分かりやすいです。

メリット2 高音がよく伸びて楽器の音を聞き分けやすい

開放型ヘッドホンは中で音が反響しにくいので、高音がこもらずに伸びます。

ギターとピアノ、女性ボーカルと伴奏のように、重なった音を1つずつ聞き分けやすいのもメリットです。

電子ピアノの練習や、動画の音声チェックに開放型を使う人が多いのはこのためです。

メリット3 蒸れにくく3時間以上つけても耳が痛くなりにくい

イヤーカップの中に熱がこもらないので、夏でも耳のまわりが汗ばみにくいです。

使っている人からは、3時間から5時間つけっぱなしでも外したくならないという声が多いです。

側圧の弱いモデルが多く、メガネをかけたまま使っても耳の上が痛くなりにくいのも開放型ヘッドホンのメリットです。

メリット4 家族の声やインターホンが聞こえる

外の音がそのまま入ってくるので、音楽を流していても呼ばれれば気づけます。

小さい子どもがいる家や、宅配便を待っている日でも、ヘッドホンをしたまま過ごせます。

開放型ヘッドホンのデメリットは?音漏れは避けられない

ゼンハイザー HD 560S 開放型ヘッドホン

開放型ヘッドホンの最大のデメリットは音漏れで、電車や図書館、オフィスのような静かな場所では使えません。

メリットの裏返しなので、どのモデルを選んでもなくすことはできません。

音漏れは隣の人に曲名が分かるくらい大きい

普通の音量で聴いていても、隣に座っている人には何の曲か分かるくらいの音が漏れます。

音量を上げれば、同じ部屋の離れた場所にいても聞こえます。

外で使うヘッドホンがほしい人は、密閉型かノイズキャンセリング付きを選んだほうがいいです。

外の音が入るので騒がしい場所では聞こえにくい

外の音が入るメリットは、騒がしい場所ではそのままデメリットになります。

エアコンや換気扇の音、テレビの音がある部屋では、曲の小さな音が聞き取りにくくなります。

聞こえないからと音量を上げると、さらに音漏れが大きくなるので気をつけてください。

低音の迫力は密閉型より控えめ

空気が外へ抜けるぶん、ドンと響く低音は密閉型より弱く感じます。

EDMやヒップホップを低音の迫力で楽しみたい人は、開放型ヘッドホンだと物足りないことがあります。

開放型ヘッドホンのメリットが生きるのはどんな人?

自宅でひとりで長い時間聴く人ほど、開放型ヘッドホンのメリットを受けやすいです。

使う場面ごとに、開放型と密閉型のどちらが向いているかを表にしました。

使う場面 開放型ヘッドホン 密閉型ヘッドホン
自宅で音楽を長時間聴く 向いている 蒸れやすい
電子ピアノや楽器の練習 向いている 使える
動画編集や音声チェック 向いている 使える
ボーカルや楽器の録音 マイクに音が入る 向いている
通勤や通学の電車 音漏れで使えない 向いている
図書館やカフェ 音漏れで使えない 向いている

ゲームは、足音の方向を聞き分けたい人には開放型ヘッドホンが向いています。

反対に、爆発音の迫力や、周りの音を消して集中したい人は密閉型のほうが合います。

家族がいる部屋やWeb会議で開放型ヘッドホンを使っても大丈夫?

AKG K702 開放型ヘッドホン

家族がいる部屋で使う前には、音漏れがどのくらいか自分で確かめておくのがおすすめです。

開放型ヘッドホンは自宅向けと言われますが、自宅でも夜の寝室やWeb会議では音漏れが問題になることがあります。

音漏れは1m離れて聞いて確かめる

家族と同じ部屋で使うなら、次のやり方で一度確かめておきましょう。

  1. ヘッドホンをスマホやパソコンにつなぐ
  2. ふだん聴く音量で曲を流す
  3. ヘッドホンを机に置き、1m離れて聞く
  4. 次に3m離れて、ドアを閉めた隣の部屋からも聞く

1m離れて曲名が分かるなら、隣で寝ている家族には聞こえると考えたほうがいいです。

夜に使う日は、確かめたときより音量を2段階くらい下げておくと安心です。

Web会議ではマイクに音が回り込むことがある

開放型ヘッドホンをパソコンの内蔵マイクと一緒に使うと、ヘッドホンから漏れた相手の声をマイクが拾うことがあります。

そうなると、相手には自分の声が少し遅れて返ってくるように聞こえます。

Web会議で開放型ヘッドホンを使うときは、音量を下げるか、口元に近いマイクを使うと相手に声が返りにくくなります。会議が多い人は、会議用に密閉型を1つ持っておくのもひとつのやり方です。

開放型ヘッドホンを選ぶなら重さと接続方法を先に決める

開放型ヘッドホンを選ぶときは、重さ、接続方法、インピーダンスの3つを先に見ておくと選びやすくなります。

重さは250g前後が目安

長くつけるのが開放型ヘッドホンのメリットなので、重さは見ておきたいところです。

250g前後なら数時間つけても気になりにくく、300gを超えると首や頭頂部に重さを感じる人が増えます。

有線が中心でワイヤレスは数が少ない

開放型ヘッドホンは有線のモデルがほとんどで、Bluetoothのワイヤレスはまだ数が少ないです。

スマホにイヤホンジャックが無い場合は、USB-Cの変換アダプターも一緒に用意しておきましょう。

インピーダンスが高いモデルはスマホだと音量が足りない

開放型ヘッドホンには、インピーダンスが150Ωや300Ωと高いモデルがあります。

こうしたモデルはスマホに直接つなぐと音量が足りず、ヘッドホンアンプが必要になります。

スマホやパソコンに直接つなぎたい人は、仕様表のインピーダンスが低めのモデルを選ぶのがおすすめです。

開放型ヘッドホンのメリットは自宅で長く聴く人ほど大きい

開放型ヘッドホンは、自宅でひとりで長く聴く人にとってメリットの大きいヘッドホンです。

音の広がり、高音の伸び、蒸れにくさは、密閉型では得にくい良さです。

一方で音漏れは避けられないので、外で使うなら密閉型を選びましょう。

家族と同じ部屋で使うなら、まず1m離れて音漏れを確かめるところから始めてみてください。

自分でいくつか使ってみたり、口コミや取材をして総合評価で書いています。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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