買ってから2年ほどで、ワイヤレスイヤホンの電池が1時間ももたなくなった。音はちゃんと出るのに買い替えるのは、もったいないと感じますよね。でも、寿命だと思った症状のなかには、リセットや掃除で直るものもあります。ワイヤレスイヤホンの寿命の目安と、まだ使えるかを見分ける方法、長く使うための充電の仕方を順番に紹介します。
ワイヤレスイヤホンの寿命は2〜3年 先に弱るのは電池
ワイヤレスイヤホンの寿命は2〜3年が目安で、多くの場合は音を鳴らす部品より先に、中の電池が弱って使いにくくなります。
ワイヤレスイヤホンには、スマホと同じリチウムイオン電池が入っています。この電池は、充電と放電を500回から1,000回ほどくり返すと、最初の8割くらいしか電気をためられなくなります。
毎日充電する人なら、500回は1年半くらいで来ます。だから2年目あたりから「前より電池がもたない」と感じる人が多いんです。
使い方によっても寿命は変わります。目安は次のとおりです。
| ワイヤレスイヤホンの使い方 | 寿命の目安 |
|---|---|
| 1日1時間より短い | 3年くらい |
| 1日2〜3時間 | 2年から2年半 |
| 毎日長い時間つけっぱなし | 1年半から2年 |
ワイヤレスイヤホンの電池は小さく、本体に接着されていることがほとんどです。自分で交換するのはむずかしいので、電池を弱らせない使い方がそのまま寿命を延ばすことになります。
寿命が近いワイヤレスイヤホンに出る4つのサイン
電池のもちが買ったときの半分以下になった、充電できない、片耳だけ減りが早い、音が途切れる。この4つが出てきたら寿命が近いサインです。
- 満充電しても、再生できる時間が買ったときの半分以下になった
- ケースに入れても充電ランプがつかない、または充電されない
- 左右で電池の減り方が大きく違い、片耳だけ先に切れる
- スマホのすぐそばでも音が途切れたり、ノイズが入ったりする
いちばん分かりやすいのは、1つ目の再生時間です。たとえば最初は6時間使えたワイヤレスイヤホンが、3時間で切れるようになったら、電池はかなり弱っています。
ただ、2つ目から4つ目は、電池の寿命ではなく、汚れや接続の不具合が原因のこともあります。買い替えを決める前に、次の見出しのことを試してみてください。
寿命と決める前にリセットと掃除を試すのがおすすめ
充電できない、片耳だけ聞こえない、音が途切れるといった症状は、ワイヤレスイヤホンのリセットと端子の掃除で直ることが多いので、先にこの2つを試しましょう。
寿命だと思って新しいものを買ったのに、実は端子に耳あかが詰まっていただけ、ということはよくあります。これだと、まだ使えるイヤホンを捨てることになり、それこそもったいないです。
ワイヤレスイヤホンの端子とケースの掃除のやり方
充電できないときは、イヤホン本体の金属の端子と、ケースの中の端子の汚れを先に疑います。
- ステップ1 イヤーピースを外す
- ステップ2 乾いた綿棒で、イヤホン本体の金属の端子を軽くこする
- ステップ3 ケースの中の端子も、乾いた綿棒でこする
- ステップ4 ケースのすみにたまったほこりを、やわらかいブラシでかき出す
- ステップ5 イヤーピースは外して水洗いし、しっかり乾かしてから付け直す
ワイヤレスイヤホンのリセットとペアリングのやり直し
音が途切れる、片耳だけつながらないときは、イヤホンのリセットと、スマホ側の登録のやり直しを試します。
- ステップ1 スマホのBluetooth設定から、イヤホンの登録を削除する
- ステップ2 説明書に書かれた方法で、イヤホンをリセットする
- ステップ3 もう一度スマホとペアリングする
リセットの方法は、ケースのボタンを長押しする、イヤホンをケースに入れたままタッチ部分を長押しするなど、メーカーやモデルで違います。説明書か、メーカーのサポートページで確かめてからやってください。
これで直れば、寿命ではありませんでした。掃除とリセットをしても症状が変わらないときに、初めて電池の寿命を考えましょう。
ワイヤレスイヤホンの電池を長持ちさせる充電の仕方
電池の残りを20〜80%のあいだにしておくと、リチウムイオン電池が弱りにくくなり、ワイヤレスイヤホンの寿命を延ばせます。
リチウムイオン電池は、0%まで使い切ることと、100%のまま長く置いておくことの両方が苦手です。どちらも電池に負担がかかり、ためられる電気の量が早く減っていきます。
残り20%で充電して80%前後で止める
毎回きっちり20〜80%を守るのはむずかしいですよね。まずは「0%になるまで使わない」だけでも十分です。
AirPodsは、iPhoneのBluetooth設定からAirPodsの項目を開くと、充電を80%前後で止めておく設定があります。オンにしておくと、ふだん使う時間の少し前まで100%にしないように充電されます。ほかのメーカーでも、専用アプリに似た設定があるモデルがあるので、一度アプリを開いて確かめてみてください。
使わないときはケースに戻して夏の車内に置かない
使い終わったワイヤレスイヤホンは、机の上に出しっぱなしにせず、ケースに戻しましょう。ケースに入れておくと、ほこりや汗の付いた手で触ることが減り、端子も汚れにくくなります。
電池は熱にも弱いです。夏の車の中、窓ぎわの直射日光が当たる場所、充電しながら布団の中で使うことは避けたほうがいいです。
しばらく使わないときは50%くらいで置いておく
1か月以上使わない予備のワイヤレスイヤホンは、50%くらいまで充電してからしまいます。0%のまま何か月も置くと、電池が空になりすぎて二度と充電できなくなることがあります。
片耳だけ寿命が来たワイヤレスイヤホンは片側だけ買えるか確かめる
片耳だけ電池がもたない、片耳だけ壊れたというときは、全部を買い直す前に、メーカーで片側だけ交換や購入ができるか確かめましょう。
左右のどちらか一方だけが聞こえなくなったのに、両耳とケースをまとめて買い替えるのは、もったいないと感じる人が多いところです。
メーカーによっては、修理の窓口で片耳だけの交換や、なくした片耳だけの購入を受け付けています。保証期間内なら、無料で交換してもらえることもあります。
受け付けているかどうかと、その条件はメーカーやモデルで違います。購入したときの保証書と、メーカーのサポートページで確かめてから問い合わせてください。
寿命が来たワイヤレスイヤホンは燃えないごみに出さない
寿命が来たワイヤレスイヤホンは中にリチウムイオン電池が入っているので、そのまま燃えないごみに出さず、住んでいる自治体の出し方に従いましょう。
リチウムイオン電池は、ごみ収集車の中でつぶされると火が出ることがあります。小さいワイヤレスイヤホンでも、ケースと合わせると電池は2つ以上入っています。
出し方は自治体によって違います。小型家電の回収ボックスに入れられる地域もあれば、有害ごみとして別の日に出す地域もあります。
家電量販店にある充電式電池のリサイクルボックスは、取り外した電池を入れる箱です。電池が取り外せないワイヤレスイヤホンは対象外のことがあるので、お店の人に確かめてから入れてください。
ワイヤレスイヤホンの寿命は2〜3年ですが、掃除とリセットで直る症状も多く、充電の仕方を変えるだけでも長く使えます。もったいないと感じたら、まずは端子を綿棒で拭くところから始めてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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