開放型ヘッドホンとは?密閉型との違いと向いている使い方

open-back-headphones ヘッドホン
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ヘッドホンを探していて「開放型」と書かれた商品を見つけたものの、普通のヘッドホンと何が違うのか分からない。

値段も1万円前後から5万円を超えるものまであって、買っていいのか迷いますよね。

開放型ヘッドホンは、使う場所さえ合っていれば長い時間でも耳が疲れにくいヘッドホンです。

逆に、場所を間違えると音漏れで周りに迷惑をかけてしまいます。

開放型の仕組みと、密閉型との違い、家で使うときに気をつけることを、買う前に知っておくと迷わずに済みます。

開放型ヘッドホンとは耳の外側が網になったヘッドホン

ソニー MDR-MV1

開放型ヘッドホンとは、耳を覆うカップの外側がメッシュや穴あきの板になっていて、音が外へ抜けるヘッドホンのことです。

オープンエアー型やオープン型とも呼ばれます。

カップの中には音を出すドライバーという部品が入っていて、その後ろ側をふさがずに外とつないでいるのが開放型の作りです。

開放型ヘッドホンは音がこもらず広がって聞こえる

カップの中に音がたまらないので、音が頭の中に閉じこもらず、少し離れた場所から鳴っているように聞こえます。

スピーカーで聞いたときの感じに近い、と言う人が多いです。

楽器の位置が左右だけでなく前後にも分かれて聞こえるので、ライブ録音やクラシックを聞く人に好まれています。

見た目で開放型ヘッドホンを見分ける方法

カップの外側を見て、網目や細かい穴が見えれば開放型です。

光にかざすと向こう側が透けて見える製品もあります。

外側がつるっとしたプラスチックや金属でふさがっていれば、密閉型と考えて大丈夫です。

商品名や説明に「オープン型」「背面開放型」と書かれていることも多いので、そこも確かめてみてください。

開放型ヘッドホンと密閉型の違いは音漏れと音の広がり

ゼンハイザー HD 560S

開放型は音が広がって聞こえる代わりに音漏れが大きく、密閉型は音漏れが少ない代わりに音がこもりやすい、というのがいちばん大きな違いです。

どちらが上というものではなく、使う場所で向き不向きが分かれます。

比べるところ 開放型ヘッドホン 密閉型ヘッドホン
音漏れ 大きい 小さい
外の音の聞こえ方 よく聞こえる 聞こえにくい
音の広がり 広い 頭の中で鳴る感じ
低音の量 控えめ 多め
耳の蒸れ 少ない こもりやすい
向く場所 自分の部屋 電車や外出先

低音については、開放型は音が外に逃げるぶん、ドンドンと響く量が密閉型より少なめに聞こえます。

重低音の強い曲を体で感じたい人は、密閉型のほうが満足しやすいです。

反対に、ボーカルや楽器の細かい音を聞き分けたい人には開放型ヘッドホンがおすすめです。

開放型と密閉型の中間として「セミオープン型」もあります。カップの一部だけに穴をあけて、音の広がりと音漏れの少なさの間を取った作りです。

開放型ヘッドホンの音漏れは隣の人まで聞こえる

開放型ヘッドホンは、ふつうの音量でもすぐ隣にいる人に何の曲か分かるくらい音が漏れます。

カップの外側がふさがっていないので、これは製品の作りそのものです。

イヤーパッドを新しくしたり、かぶり方を直したりしても、音漏れはほとんど減りません。

開放型ヘッドホンを使わないほうがいい場所

電車やバス、図書館、オフィスのように、近くに人がいる静かな場所では使わないほうがいいです。

周りの人に音が聞こえるうえ、外の音も入ってくるので、自分も音量を上げたくなります。

屋外を歩きながら使うのも、車の音が混ざって聞きづらいのでおすすめしません。

家族がいる部屋で開放型ヘッドホンを使うとき

自分の部屋で使うぶんには問題ありません。

ただ、夜に家族が同じ部屋で寝ているときや、隣でテレビを見ているときは、こちらの音が相手に届きます。

  • 夜は音量をいつもより2段階ほど下げる
  • 同じ部屋に人がいるときは、相手に聞こえていないか一度聞いてみる
  • テレビ電話やオンライン会議では、マイクが音を拾うことがあるので密閉型を使う

この3つを守っておけば、家の中で困ることはほとんどありません。

オンライン会議で開放型ヘッドホンを使うと、相手の声がマイクに戻って相手側にこだまして聞こえることがあります。会議用には密閉型かイヤホンを使い分けると安心です。

開放型ヘッドホンが向くのは家で長い時間聞く人

オーディオテクニカ ATH-AD500X

開放型ヘッドホンがいちばん合うのは、自分の部屋で1時間以上続けて音を聞く人です。

耳を押さえつける力が弱めで、カップの中に熱がこもりにくいので、長く着けていても耳が痛くなりにくいからです。

使っている人からは、密閉型より汗をかきにくいという声が多いです。

オーディオブックや音楽を長く聞くなら開放型ヘッドホン

オーディオブックを1冊聞くと、短いものでも3時間、長いものだと10時間を超えます。

これだけ長いと、密閉型では耳の周りが蒸れて途中で外したくなります。

開放型ヘッドホンなら、外の音も少し聞こえるので、家族に呼ばれたときやインターホンが鳴ったときにも気付けます。

ゲームや映画では足音や効果音の方向が分かりやすい

音が広がって聞こえるので、ゲームで後ろから近づく足音や、映画で左右に動く車の音の方向がつかみやすくなります。

FPSのように音で敵の位置を探すゲームでは、開放型を選ぶ人が多いです。

ただし爆発音の迫力は控えめなので、映画の重低音を楽しみたい人は密閉型も候補に入れてください。

メガネをかけている人は側圧の弱い開放型ヘッドホンを

ヘッドホンが頭を左右から押す力を側圧と言います。

側圧が強いと、メガネのつるが耳の上で押されて痛くなります。

開放型は側圧を弱めにしている製品が多いので、メガネの人は店で試せるならかけたまま試着してみてください。

スマホで開放型ヘッドホンを使うならインピーダンスを見る

スマホにそのままつなぐなら、インピーダンスが低めの開放型ヘッドホンを選ぶと音量が足りなくなりにくいです。

インピーダンスはΩ(オーム)という単位で書かれている数字で、大きいほど鳴らすのに力が要ります。

開放型ヘッドホンは、この数字が数十Ωのものから300Ωを超えるものまであります。

数字が大きい開放型ヘッドホンはアンプが要ることも

インピーダンスが高い製品をスマホにつなぐと、音量を最大にしても小さく聞こえることがあります。

その場合は、ヘッドホンアンプやUSB接続のDACをあいだに入れて鳴らします。

どのくらいの数字から必要になるかは、スマホや製品で変わるため、メーカーの説明にスマホ向けと書かれているか確かめてください。

開放型ヘッドホンは有線が多くワイヤレスは少なめ

開放型ヘッドホンは有線の製品が多く、Bluetoothのワイヤレスは数が限られます。

いまのスマホにはイヤホン端子が無い機種も多いので、有線を選ぶならUSB Type-Cの変換アダプタが必要かどうかも確認しておきましょう。

プラグの太さにも3.5mmと6.3mmがあり、6.3mmの製品は変換プラグを使ってスマホやパソコンにつなぎます。

開放型ヘッドホンを買う前に確かめる4つのこと

開放型ヘッドホンを買う前は「使う場所」「つなぐ機器」「重さ」「つけ心地」の4つを確かめておけば大きく外しません。

  1. 使う場所が、音漏れしても困らない自分の部屋かどうか
  2. つなぐ機器がスマホかパソコンかゲーム機か、端子とインピーダンスが合うか
  3. 重さが300g前後までか(長く着けるなら軽いほど首が疲れにくい)
  4. イヤーパッドが耳をすっぽり覆う形か、耳に乗せる形か

開放型ヘッドホンは室内で使う前提の製品なので、外でも使いたい人は密閉型と2本で使い分けるのが現実的です。

家でじっくり音を聞く時間が長い人ほど、開放型にしてよかったと感じやすいヘッドホンです。

まずは自分がヘッドホンを使う場所を思い浮かべて、音漏れしても困らないかを考えてみてください。

自分でいくつか使ってみたり、口コミや取材をして総合評価で書いています。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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