ズボンのポケットに入れたまま、有線イヤホンを洗濯機で回してしまった。取り出したらケーブルもイヤーピースもびしょぬれで、すぐ耳に付けて音を確かめたくなりますよね。でも、ここで焦ってスマホに差すと、直るはずのイヤホンまで壊してしまうことがあります。洗濯してしまった有線イヤホンを、取り出してから音を確かめるまでの順番で紹介します。
有線イヤホンを洗濯してしまったら最初にやる4つのこと
洗濯機から有線イヤホンを見つけたら、スマホに差さずに、水を出して拭くところまでを先にやりましょう。
有線イヤホンは、ワイヤレスイヤホンと違って本体に電池が入っていません。そのため、スマホやパソコンにつながない限り、イヤホンの中に電気は流れません。
つまり、差さずに置いておけば、ぬれたまま電気が流れて壊れることは起きないということです。あわてずに次の4つを順番にやってください。
- ステップ1 洗濯機からイヤホンを取り出し、絡まったケーブルを無理に引っぱらずにほどく
- ステップ2 イヤーピース(耳に入れるシリコンのカバー)を外す
- ステップ3 耳に入れる側の穴を下に向けて、軽く手のひらでトントンとたたいて中の水を出す
- ステップ4 乾いたタオルやティッシュで、ケーブル、プラグ、マイクの付いた部分の水を拭き取る
ケーブルが服や洗濯ネットに絡まっていると、つい強く引っぱりたくなります。でも、洗濯の回転でケーブルはすでに何度も引っぱられています。ここでさらに力をかけると、中の細い線が切れてしまうことがあるので、ゆっくりほどきましょう。
洗濯した有線イヤホンは自然乾燥で3日から1週間乾かす
洗濯してしまった有線イヤホンは、日の当たらない風通しのよい場所で、最低でも3日、できれば1週間かけて自然乾燥させるのがおすすめです。
表面が乾いて見えても、イヤホンの中や、ケーブルとイヤホンのつなぎ目には水が残っています。1日で「もう乾いたかな」と思っても、まだ中はぬれていることが多いんです。
置き方にも少しコツがあります。
- 耳に入れる側の穴を下に向けて置く
- ケーブルは巻かずに、まっすぐ伸ばして置く
- マイクやボタンの付いた部分は、ボタンのすき間が下を向くように置く
ケーブルを巻いたまま置くと、巻いた内側に水がたまって乾きにくくなります。机の上にタオルを敷いて、そこにまっすぐ伸ばしておきましょう。
乾燥剤と密閉できる袋を使うと乾くのが早い
家に乾燥剤(シリカゲル)があれば、密閉できる袋や容器に有線イヤホンと一緒に入れておくと、自然乾燥よりも早く乾きます。お菓子や海苔に入っている乾燥剤でも使えます。
入れたら2日から3日はふたを開けずに置いておきましょう。何度も開けると外の湿った空気が入るので、乾燥剤が水を吸う力が落ちてしまいます。
お米の中に入れて乾かす方法もよく紹介されています。ただ、お米の細かい粉がイヤホンの穴に入ることがあるので、乾燥剤があるならそちらを使うほうが安心です。
洗濯した有線イヤホンを早く乾かそうとしてやってはいけないこと
ドライヤーの温風、日なた干し、エアコンの吹き出し口の前に置くことは、どれもイヤホンを傷める原因になるので避けましょう。
早く使いたい気持ちから、つい熱で乾かしたくなります。でも、イヤホンの中の部品やケーブルの外側のビニールは熱に強くありません。
| やりがちなこと | イヤホンに起きること |
|---|---|
| ドライヤーの温風を当てる | 中の接着剤や樹脂が熱で変形する |
| ベランダで日なた干しする | 熱と紫外線で外側やケーブルが傷む |
| 乾燥機にもう一度かける | 熱と回転で断線しやすくなる |
| 強く振って水を出す | 水が奥まで入り込む |
| 乾く前にスマホに差す | プラグの水がスマホの端子に入る |
ドライヤーを使うなら、温風ではなく冷風を少し離して当てる程度にしておきましょう。それでも水を奥に押し込むことがあるので、基本は置いて乾かすだけで十分です。
乾いた有線イヤホンは小さい音量から確かめる
3日以上乾かしたら、スマホの音量をいちばん小さくしてから差して、左右の音、ケーブル、マイクの順に確かめましょう。
いきなり大きい音で鳴らすと、まだ中に水が残っていたときに音割れがひどくなったり、耳に急に大きな音が入ったりします。次の順番で、少しずつ確かめてください。
- ステップ1 スマホの音量をいちばん小さくしてからプラグを差す
- ステップ2 音楽を流して、少しずつ音量を上げる
- ステップ3 右と左で音の大きさが同じか、片方だけこもっていないか聞く
- ステップ4 プラグの根元とイヤホンの根元のケーブルを軽く曲げて、音が途切れないか確かめる
- ステップ5 マイク付きなら、通話アプリや録音アプリで声が入るか試す
- ステップ6 リモコンのボタンで、再生と停止、音量の上げ下げができるか押してみる
| 確かめて分かったこと | 考えられること | 次にやること |
|---|---|---|
| 音がこもる、ジジッと鳴る | 中にまだ水が残っている | あと3日ほど乾かす |
| 片方だけ聞こえない | 片側の中の線が切れたか水が残っている | もう少し乾かしても同じなら断線 |
| ケーブルを曲げると音が途切れる | ケーブルの中の線が切れかけている | 修理か買い替え |
| 音は出るがマイクやボタンが効かない | リモコン部分に水が残っている | リモコンを下に向けてさらに乾かす |
音がこもるだけなら、まだ乾ききっていないことが多いです。あきらめずに、もう数日置いてから同じ順番で確かめてみてください。
USB-Cの有線イヤホンはプラグを長めに乾かす
USB-CやLightningのプラグの有線イヤホンは、プラグの奥まで乾いたのを確かめてから、スマホの充電口に差しましょう。
最近の有線イヤホンには、丸い3.5mmのプラグではなく、スマホの充電口に差すUSB-CやLightningのタイプも多くあります。このタイプは、差した瞬間にスマホからイヤホンへ電気が流れます。
プラグの中に水が残っていると、スマホの充電口にまで水が入ってしまいます。充電口がぬれると、スマホに「液体が検出されました」という表示が出て、しばらく充電できなくなることもあります。
さらに、USB-CやLightningのイヤホンは、プラグやケーブルの途中に音を電気の信号に変える小さな部品が入っています。丸いプラグの有線イヤホンより中の作りが細かいので、乾かす日数は長めにとっておくと安心です。
洗濯した有線イヤホンが1週間で直らなければ断線を疑う
1週間乾かしても片方が聞こえない、ケーブルを曲げると音が途切れる、という状態なら、中の線が切れている可能性が高いので、修理か買い替えを考えましょう。
洗濯機の中では、水だけでなく、回転で何度もケーブルが引っぱられたり、ほかの服と一緒にねじられたりしています。そのため有線イヤホンは、水よりも断線で使えなくなることが多いです。
断線は、乾かしても元には戻りません。メーカーの保証期間内でも、水にぬらしたことによる故障は保証の対象外になることが多いので、保証書やメーカーの案内を一度確かめてみてください。
もう一度同じことを起こさないためには、ポケットに入れたイヤホンをカバンに移す習慣をつけるのが一番です。帰ったらまずイヤホンをポケットから出して決まった場所に置く、と決めておくと、洗濯機に入れてしまうことが減ります。
洗濯してしまった有線イヤホンは、差さずに乾かすことさえ守れば、使えるようになることもあります。まずはイヤーピースを外して、穴を下に向けて置いておくところから始めてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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