子供に連絡手段を持たせたいけれど、スマホはまだ早い気がする。
そんなときに名前が挙がるのが子供用スマートウォッチです。
ただ、同じ「スマートウォッチ」でも、通話ができるものと、ゲームと時計だけのおもちゃに近いものがあり、名前だけでは区別がつきません。
ここでは、子供用スマートウォッチとは何か、種類の違い、持たせる前に確かめることと使い始めの設定を順番に紹介します。
子供用スマートウォッチとは腕に付けて使う見守り用の小さな端末
子供用スマートウォッチとは、腕時計の形をした小さな端末で、通話やメッセージ、居場所の確認などを子供の腕の上でできるようにしたものです。
大人向けのスマートウォッチは、スマホの通知を見たり、歩数や心拍数を測ったりするのが中心です。
子供用は、親と連絡を取ることと、親が子供の居場所を知ることに機能をしぼっています。
子供用スマートウォッチでできること
通信ができるタイプの子供用スマートウォッチでは、次のような機能を持つモデルが多いです。
- 親が登録した相手とだけ通話やメッセージができる
- GPSで子供の今いる場所を親のスマホで見られる
- 決めたエリアを出入りすると親のスマホに通知が届く
- SOSボタンを押すと親に知らせが届く
- アラームやタイマーで、帰る時間や習いごとの時間を知らせる
知らない番号からの電話を受けない、ネットの検索やSNSが使えない、という作りのモデルがほとんどです。
スマホのように何でもできる端末ではなく、連絡と見守りに使う端末だと考えておくと分かりやすいです。
子供用スマートウォッチは通信のしかたで3種類に分かれる
子供用スマートウォッチは、SIMを入れて単体で通信するタイプ、親のiPhoneで設定して使うApple Watch、通信しないおもちゃタイプの3つに分かれます。
商品名だけでは見分けにくいので、買う前にどれに当たるかを確かめておきましょう。
| 種類 | 通話や位置の確認 | 向いている子供 |
|---|---|---|
| SIMを入れる子供用スマートウォッチ | できる。SIMの月額料金がかかる | ひとりで登下校や習いごとに行く小学生 |
| ファミリー共有設定のApple Watch | できる。モバイル通信の契約が必要 | 親がiPhoneを使っている家庭の高学年 |
| 通信しないおもちゃタイプ | できない | 時計やゲームで遊びたい未就学児や低学年 |
SIMを入れるタイプは単体で連絡が取れる
本体にSIMカードを入れて、スマホと同じように携帯電話の電波で通信します。
近くに親のスマホがなくても、子供用スマートウォッチだけで通話や位置の確認ができます。
そのかわり、SIMの契約と月々の通信料金がかかります。
Apple Watchは親のiPhoneで設定すれば子供が使える
Apple Watchには「ファミリー共有設定」という使い方があり、保護者のiPhoneで設定すると、iPhoneを持っていない子供でもApple Watchで通話やメッセージ、位置情報の共有ができます。
この使い方ができるのは、GPS + CellularモデルのApple Watchです。
GPSモデルでは、家の外で親と連絡を取る使い方ができないので気をつけてください。
おもちゃタイプは通信しない
キャラクターの画面で時計やアラーム、カメラ、ミニゲームが使えるタイプです。
通信料はかかりませんが、親と連絡を取ったり、居場所を調べたりはできません。
「スマートウォッチ」と書かれていても見守りには使えないので、目的が見守りなら選ばないようにしましょう。
キッズケータイやスマホと子供用スマートウォッチの違い
いちばんの違いは、腕に付けたままなので落としにくく、できることを連絡と見守りにしぼれる点です。
キッズケータイはランドセルやかばんに入れて持つので、着信に気づかなかったり、どこかに置き忘れたりすることがあります。
子供用スマートウォッチは腕に付けるので、振動で着信に気づきやすく、なくしにくいです。
| 端末 | 持ち方 | できること |
|---|---|---|
| 子供用スマートウォッチ | 腕に付ける | 登録した相手との通話、メッセージ、位置の確認 |
| キッズケータイ | かばんに入れるか首から下げる | 登録した相手との通話、メッセージ、位置の確認、防犯ブザー |
| スマホ | かばんやポケットに入れる | ネット、アプリ、SNS、学習アプリまでほぼ何でも |
画面が小さいので、長い文章を打ったり、動画を見続けたりはしにくいです。
親から見ると、スマホを持たせたときのように、夜遅くまで画面を見続ける心配が少ない端末です。
子供にスマートウォッチを持たせる前に確かめる5つのこと
買う前に、技適マーク、防水の等級、学校のルール、通信料、連絡先を親が決められるかの5つを確かめておきましょう。
- 技適マークが付いているか
総務省は、技適マークが付いていない無線機を使うと電波法違反になるおそれがあると案内しています。通販で売られている海外製の子供用スマートウォッチには、技適マークが無いものもあります。本体か箱、説明書でマークを確かめてください。 - 防水の等級がIPX5以上か
外で使うので、雨や手洗いの水しぶきに耐えられるIPX5以上を目安にします。プールや水遊びでも外したくないなら、水に沈めても使えるIPX7やIPX8が向いています。 - 学校に付けて行ってよいか
スマホと同じように、スマートウォッチの持ち込みを禁止している小学校があります。登下校で使うつもりなら、買う前に学校に確かめましょう。 - 月々の通信料がいくらかかるか
SIMを入れるタイプは、本体の代金とは別に毎月の通信料がかかります。本体と一緒にSIMのプランも見ておくと、あとで慌てません。 - 連絡先を親が決められるか
知らない人から電話やメッセージが届かないように、親のアプリで連絡先を登録した相手だけに限れる子供用スマートウォッチを選びましょう。
子供用スマートウォッチを使い始めるときの設定手順
子供に渡す前に、親のスマホで連絡先、通知するエリア、授業中のモードの3つを設定しておくと、初日から困りません。
設定は次の順番で進めると、やり忘れがありません。
- 親のスマホに、子供用スマートウォッチの専用アプリを入れて、本体と連携する
- 家族やおじいちゃん、おばあちゃんなど、通話してよい相手だけを連絡先に登録する
- 家と学校、習いごとの教室をエリアとして登録し、出入りしたときに通知が届くようにする
- 授業中は通知や着信を止める「スクールモード」などの時間帯を決める
- 子供と一緒にSOSボタンを1回押してみて、親のスマホに届くか確かめる
いちばん忘れやすいのは5番目です。
いざというときに子供がボタンの場所を知らないと使えないので、渡した日に一度練習しておきましょう。
子供用スマートウォッチで気をつけたい3つの弱点
子供用スマートウォッチは、ぶつけて壊れる、長く付けると肌が荒れる、ゲームに夢中になる、の3つに気をつけておきましょう。
ぶつけて画面が割れることがある
腕に付けているので、外遊びや体育で壁や鉄棒にぶつけることがあります。
画面を守るカバーやフィルムを付けておくと、割れにくくなります。
長く付けているとバンドの下の肌が荒れる
汗をかいたまま付けっぱなしにすると、バンドの下がかぶれることがあります。
家に帰ったら外して、肌とバンドをふいておきましょう。
赤みやかゆみが続くときは、皮膚科で相談してください。
ゲーム付きのモデルは遊びすぎに気をつける
ゲームやカメラの付いた子供用スマートウォッチは、遊べる時間を親が決められる機能があるかを見ておくと安心です。
使っている家庭からは、ゲームの時間を決めておかないと宿題の前に遊び始めてしまう、という声が多いです。
子供用スマートウォッチが向く家庭と向かない家庭
子供がひとりで出かける時間があり、スマホはまだ持たせたくない家庭なら、子供用スマートウォッチが向いています。
たとえば、ひとりで登下校する、習いごとに歩いて通う、公園で友達と遊んでくる、という小学生がいる家庭です。
反対に、送り迎えをほぼ親がしている、学校で持ち込みが禁止されている、という場合は、まだ急いで買わなくても大丈夫です。
スマートウォッチとは何かが分かったら、次は子供がひとりで過ごす場面を1つ思い浮かべてみてください。
その場面で連絡を取りたいならSIMを入れるタイプ、時計やアラームが使えれば十分ならおもちゃタイプを選ぶと、子供用スマートウォッチの候補がすぐに絞れます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)




