iPhoneを置くだけで充電できるのは便利そうだけれど、遅いとか熱くなるとか、ワイヤレス充電のデメリットを聞くと迷いますよね。実際、使い方によっては朝になっても充電が終わっていないことがあります。
ただ、困りごとの多くは置き方やケース、充電する時間帯を変えるだけで減らせます。iPhoneのワイヤレス充電で起きやすい5つのデメリットと、その減らし方を順番に紹介します。
iPhoneのワイヤレス充電のデメリットは5つ
先に答えを書くと、iPhoneのワイヤレス充電のデメリットは「遅い」「熱くなりやすい」「ずれると止まる」「充電しながら使いにくい」「ケースやカードで邪魔される」の5つです。
どれもワイヤレス充電の仕組みから来ているもので、故障ではありません。そのため、起きる場面を知っておけば先回りして防げます。
| ワイヤレス充電のデメリット | 起きやすい場面 | 減らし方 |
|---|---|---|
| 有線より遅い | 出かける前に急いで充電したいとき | 急ぐときだけケーブルを使う |
| 熱くなりやすい | 夏の部屋、充電しながらの動画 | 涼しい場所に置き、充電中は触らない |
| ずれると止まる | 寝ている間の通知の振動 | マグネット式にするか、おやすみモードにする |
| 充電しながら使いにくい | ベッドで寝転んで見るとき | スタンド型の充電器を選ぶ |
| ケースやカードで邪魔される | 手帳型や厚いケース、背面のICカード | 充電のときだけ外す |
ここからは、ワイヤレス充電のデメリットを1つずつ、起きる理由と減らし方に分けて紹介します。
ワイヤレス充電は有線より遅い
iPhoneのワイヤレス充電は、同じ時間で比べると有線のケーブル充電より充電が進みにくいです。
ワイヤレス充電は、充電器の中のコイルからiPhoneの中のコイルへ、磁力を使って電気を送っています。ケーブルでそのまま電気を流すより途中で失う分が多く、その分が熱になります。
ワイヤレス充電の速さはMagSafeかQiかで変わる
Appleの案内では、MagSafe充電器は機種と電源アダプタの組み合わせによって最大15Wまたは最大25Wで充電できます。最大25Wで使うには30W以上の電源アダプタが必要で、20W以上なら最大15Wです。
一方で、磁石の付いていない平らなQiの充電器では、iPhoneは最大7.5Wでの充電になります。有線の急速充電なら、20W以上のUSB-C電源アダプタで約30分あれば50%前後まで充電できるので、差ははっきり出ます。
朝の支度の間に少しでも増やしたいときは、ケーブルを挿したほうが早いです。ワイヤレス充電は「寝ている間や仕事中に、時間をかけて満タンにする」使い方に向いています。
iPhoneのワイヤレス充電で熱くなると80%で止まる
ワイヤレス充電中のiPhoneが温かくなるのはよくあることで、熱くなりすぎるとiPhoneが自分で80%より上の充電を止めます。
Appleのサポートページでも、バッテリーが熱くなりすぎるとソフトウェアが80%以上の充電を制限することがあり、温度が下がると充電が再開されると説明されています。朝見たら80%のままだった、というのはこれが原因のことが多いです。
ワイヤレス充電の熱を減らすためにできること
- 充電器は窓ぎわや布団の上ではなく、風の通る机や棚の上に置く
- 厚いケースは外して、iPhoneの背面に熱がこもらないようにする
- 充電しながら動画やゲームをしない
- 夏はエアコンの効いた部屋で充電する
バッテリーは熱に弱く、高い温度が続くと少しずつ持ちが悪くなります。ワイヤレス充電そのものがすぐにバッテリーを傷めるわけではありませんが、熱がこもる置き方を続けるのは避けたほうがいいです。
寝ている間にワイヤレス充電の位置がずれると朝まで充電されない
平らな置き型の充電器では、iPhoneが数cmずれるだけで充電が止まり、朝まで増えていないことがあります。
ワイヤレス充電は、充電器とiPhoneのコイルの位置が合っていないと電気がうまく届きません。寝ている間に通知が来ると、バイブレーションの振動でiPhoneが少しずつ動いてしまうことがあります。
Appleも、振動で位置がずれて充電が止まる場合はバイブレーションをオフにするか、おやすみモードをオンにするよう案内しています。
ワイヤレス充電の位置ずれを防ぐ3つのやり方
- 夜はおやすみモード(集中モード)をオンにして、通知で振動しないようにする
- iPhoneを置いたら、画面の上部に充電のマークが出たかを見てから離れる
- MagSafe対応のiPhoneなら、磁石でくっつくタイプの充電器を使う
iPhone 12以降はMagSafeに対応していて、磁石でコイルの位置がぴったり合います。置くたびに位置を気にしたくない人は、磁石で付くタイプを選ぶと位置ずれのデメリットはほとんど気にならなくなります。
ワイヤレス充電はケースとカードを外してから
ケースを付けたままでもワイヤレス充電はできますが、厚いケースや金属の入ったケース、背面に入れたICカードは充電の邪魔になるので外すのがおすすめです。
Appleのサポートページでも、厚みのあるケース、金属製のケース、バッテリーケースはワイヤレス充電がうまくいかない原因になるとして、外して試すよう案内されています。
iPhoneの背面に入れたカードは充電器との間に挟まない
手帳型ケースやカード入れ付きのケースを使っている人は、とくに気をつけてください。Appleは、クレジットカードや社員証、パスポート、車のキーなどをiPhoneとMagSafe充電器の間に挟まないよう案内しています。
磁気ストライプやICチップが壊れるおそれがあるためです。交通系ICカードを背面に入れている人は、充電のときだけ抜く習慣をつけておくと安心です。
スマホリングや金属のプレートを背面に貼っている場合も、充電されなかったり、充電器が熱くなったりすることがあります。リングを付けたいなら、MagSafe対応のリングを選ぶとワイヤレス充電と一緒に使えます。
ワイヤレス充電が向く人と有線のほうがいい人
ここまでのデメリットをふまえると、充電する時間に余裕がある人はワイヤレス充電、短い時間で増やしたい人は有線という分け方がいちばん現実的です。
| こんな人 | 向いている充電 | 理由 |
|---|---|---|
| 夜に寝ている間に充電する | ワイヤレス | 遅くても朝までに満タンになる |
| デスクワーク中に置いておく | ワイヤレス | 手に取るたびにケーブルを抜かなくていい |
| 出かける直前に充電することが多い | 有線 | 短い時間でも多く増やせる |
| 充電しながらゲームや動画を見る | 有線 | 手に持ったまま使えて、熱もこもりにくい |
夜はワイヤレス、急ぐときは有線と、場面で使い分けている人も多いです。どちらか1つに決めなくても大丈夫です。
また、ケーブルを毎日抜き挿ししなくて済むので、iPhoneの充電口やケーブルの根元が傷みにくくなります。ワイヤレス充電はデメリットだけでなく、この点では有線より長持ちしやすいです。
iPhoneのワイヤレス充電は夜と机の上で使うのがおすすめ
iPhoneのワイヤレス充電は、寝ている間とデスクワーク中に使い、急ぐときだけケーブルを挿す。この使い分けを覚えておけば、遅さや熱のデメリットはほとんど気にならなくなります。
夜はおやすみモードにして振動を止め、ケースのカードは抜いておきましょう。夏は涼しい場所に充電器を置くと、80%で止まることも減らせます。
充電器が触れないほど熱くなる、何度置き直しても充電されないといったときは、使うのをやめてAppleのサポートや充電器のメーカーに相談してください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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