イヤホンを付けても歩いているうちに抜けてくる。奥まで押し込むと今度は耳が痛くなる。
こうした困りごとの多くは、イヤーピースの付け方とサイズで直せます。
ここでは、イヤーピースを耳に入れるときのコツと、イヤホン本体への付け替え方、サイズが合っていないときのサインまで順番に紹介します。
イヤーピースの付け方のコツは浅く入れてから回して止めること
イヤーピースは、まず浅く入れてから少し回して、痛くない位置で止めるのが基本です。
いきなり奥まで押し込むと、耳の穴の壁に当たって痛みが出ます。
逆に浅いままだとすき間ができて、少し動いただけで抜けてきます。
イヤーピースを耳に入れる手順
- イヤホンのRとLの表示を見て、左右を確かめる
- 耳たぶを軽く後ろに引いて、耳の穴をまっすぐにする
- イヤーピースの先を耳の穴の入口に軽く当てる
- 本体を前に5度から15度ほど回して、頬側に沿わせる
- 音を流して、低い音がしっかり聞こえる位置で手を離す
耳たぶを引くと耳の穴の曲がりがゆるくなるので、イヤーピースが奥まで入りやすくなります。
回す角度は人によって違うので、片耳ずつ少しずつ動かして探してください。
イヤーピースのサイズが合っていないときに出る4つのサイン
すぐ抜ける、痛い、音がこもる、低音が弱いの4つが出たら、イヤーピースのサイズを見直すタイミングです。
付け方を直しても変わらないときは、サイズが耳に合っていないことがほとんどです。
すぐ抜けるならイヤーピースを1つ大きいサイズにする
首を振ったり口を動かしたりしたときに抜けてくるなら、イヤーピースが小さすぎます。
小さいイヤーピースは耳の穴とのあいだにすき間ができるので、音漏れも増えます。
1つ上のサイズに替えてみましょう。
15分で耳が痛くなるならイヤーピースを1つ小さいサイズにする
付けてから15分ほどで耳の穴が痛くなるなら、イヤーピースが大きすぎます。
大きいイヤーピースは耳の穴を内側から押し広げるので、長く付けるほど痛みが強くなります。
1つ下のサイズに替えると、多くの場合は痛みがなくなります。
音がこもる場合は入れすぎかサイズが大きい
自分の声や足音がこもって聞こえるときは、イヤーピースが奥に入りすぎているか、サイズが大きすぎます。
少し手前に戻して、それでもこもるなら1つ下のサイズにしてください。
低音が弱い場合はイヤーピースにすき間がある
ベースやドラムの音が軽く聞こえるときは、耳の穴とイヤーピースのあいだにすき間があります。
角度を変えても戻らないなら、1つ上のサイズを試してみてください。
| 出ているサイン | よくある原因 | 試すこと |
|---|---|---|
| すぐ抜ける | イヤーピースが小さい | 1つ大きいサイズにする |
| 耳が痛い | イヤーピースが大きい | 1つ小さいサイズにする |
| 音がこもる | 入れすぎ | 少し手前に戻す |
| 低音が弱い | すき間がある | 角度を変えてから1つ大きくする |
S、M、Lで迷ったら、まず大きいほうから試すと選びやすいです。
大きいほうで痛ければ下げる、という順番にすると、すき間のあるサイズを選んでしまうことが減ります。
フォームタイプのイヤーピースは指でつぶしてから入れる
ウレタンのフォームタイプは、指で細くつぶしてから耳に入れ、中でふくらむのを待つのが正しい付け方です。
フォームタイプはやわらかいウレタンでできていて、つぶしても少しずつ元の形に戻ります。
そのまま入れると入口で引っかかり、奥まで届きません。
フォームタイプのイヤーピースの付け方
- イヤーピースを親指と人さし指で転がすように細くつぶす
- つぶれているうちに、耳たぶを後ろに引いて耳の穴に入れる
- 指で軽く押さえたまま、20秒から30秒ほど待つ
- ふくらんで耳の穴に合ったら手を離す
待つ時間をとらずに手を離すと、ふくらむ途中で押し戻されて浅い位置で止まります。
ケースから出したばかりで冷えているときは、ふくらむまで少し長めに待つと安定します。
イヤーピースをイヤホン本体に付け替えるときはまっすぐ押し込む
イヤーピースの付け替えは、軸の向きをそろえてからまっすぐ押し込み、根元まで入ったか確かめるのがコツです。
掃除のあとや、サイズを替えるときに一番つまずくのがここです。
斜めに差すと途中で止まり、耳の中でイヤーピースだけ外れて残ることがあります。
イヤーピースを外す手順
- イヤーピースの根元を指でつまむ
- ねじらずに、まっすぐ引き抜く
- 指が滑るときは、乾いた布でつまんで引く
- それでも抜けないときは、かさの端を裏返して根元をつまむ
イヤーピースを付ける手順
- イヤーピースの穴とイヤホンの音が出る筒の向きを合わせる
- 根元を持って、まっすぐ押し込む
- 筒の付け根まで入ったか、横から見て確かめる
- 軽く引っぱって、抜けてこないか確かめる
AirPods Proのように、はめ込むと「カチッ」と音がするタイプもあります。
音がしない形のイヤホンは、筒にある段差やみぞのところまでイヤーピースが届いているかで判断してください。
付け替えたら充電ケースのふたが閉まるか確かめる
完全ワイヤレスイヤホンは、純正とちがうイヤーピースに替えるとケースのふたが閉まらないことがあります。
ふたが浮いたままだと充電できないので、付け替えたらすぐにケースに入れて確かめておくと安心です。
イヤーピースが外れやすいときは支える場所を増やす
付け方とサイズを直しても外れるなら、イヤーピース以外に耳で支える場所を増やすと止まりやすくなります。
イヤーピースだけで支えていると、走ったときや首を動かしたときに少しずつ抜けてきます。
有線イヤホンはシュア掛けにする
ケーブルを耳の上から後ろに回して掛ける付け方を、シュア掛けといいます。
ケーブルの重さが耳の上にかかるので、イヤーピースが下に引っぱられにくくなります。
ケーブルが服にこすれる「ガサガサ」という音が減るのも、使っている人からよく聞く良い点です。
ケーブルの付け根が長いインナーイヤー型だと、逆さにしたときに耳に当たって外れやすくなるので、カナル型で試してください。
ウイングやイヤーフックで耳のくぼみに引っかける
イヤホンにゴムのウイングやフックが付いている場合は、耳のくぼみに沿わせて引っかけます。
イヤーピースを入れたあとに本体を少し回して、ウイングが耳のふちの内側に入る位置で止めてください。
イヤーピースを長く使うための手入れと交換の目安
イヤーピースは汚れたらこまめに拭き、破れやべたつきが出たら交換しましょう。
耳の中に入れるものなので、汗や皮脂、耳あかが毎日たまります。
汚れたまま使い続けると、表面がすべって外れやすくなります。
- シリコンタイプは外して水洗いし、しっかり乾かしてから付け直す
- フォームタイプは水を使わず、乾いた布で拭く
- 音が出る筒の先の網に耳あかがつまっていないかも見る
こんな状態になったらイヤーピースの替えどき
- かさの部分が裂けている
- 表面がべたべたする
- 前より抜けやすくなった
- フォームタイプがつぶしても元に戻らない
イヤーピースの付け方を見直しても耳の痛みやかゆみが続くときは、無理に使わず耳鼻科で相談してください。
イヤーピースの付け方を見直すなら3つだけやればいい
耳たぶを引いて浅く入れる、回して止める、合わなければサイズを1つ替える。この3つでほとんどの困りごとは変わります。
まずは今使っているイヤーピースで、耳たぶを引いてから入れる付け方を試してみてください。
それでも抜けるか痛いときに、付属のほかのサイズに替えます。
付属のイヤーピースは小さい袋に入っていて、箱と一緒に捨ててしまう人が多いです。
まだ箱が残っているなら、中にほかのサイズのイヤーピースが入っていないか確かめておきましょう。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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