アプリが多すぎて、結局どれも入れないまま終わっていませんか。
スマホで聴く本を0円から試す順番と、通信量や自動更新でやらかさないための備えを書きました。
スマホで聴く本は、アプリを1つ入れるところから始まる
やることは驚くほど少ないです。アプリを入れて、作品を選んで、再生ボタンを押す。それだけ。
難しいのは操作ではなく、最初にどのアプリを選ぶかという1点だけです。
ここで有料サービスからいきなり始める人が多いんですが、順番が逆だと思っています。
耳で本を聴くのが体質に合うかどうかは、実際に30分聴いてみないと分かりません。合わなかったときに月額を払っていると、単純に損です。

私、無料体験に登録してから「自分は音声で頭に入らないタイプだ」と気づきました。順番、大事です。
ステップ1:0円で聴けるアプリで、耳が耐えられるか試す
登録もクレジットカードもいらないところから始めます。
青空朗読
青空文庫に入っている作品を朗読しているサイトで、掲載数は約1470タイトル。iPhone用とAndroid用のアプリも出ています。
芥川龍之介、太宰治、中島敦あたりが並んでいて、2分台の短編から1時間ものまで長さがバラバラなのがいいところです。
まず3分の作品を1本聴いてみてください。それで退屈しないなら、たぶん向いています。
読み手は一人ずつ違う方が担当していて、声の相性もはっきり出ます。1本目がしっくりこなくても、別の読み手で聴き直すと印象が変わりますよ。
kikubon(キクボン)
声優やナレーターの朗読に力を入れているサービスで、無料会員登録だけで数百冊ぶんが聴けます。
SFやミステリー、ファンタジーが厚めなので、青空文庫の文体が硬いと感じた人はこちらのほうが入りやすいです。
試すときは静かな場所で
最初の1本は、家の中で座って聴いてください。歩きながらや家事をしながらだと、音声読書が合わないのか、その場面が合わないのかが分からなくなります。
ステップ2:聴き放題は1つだけ無料体験する
0円のもので手ごたえがあったら、有料サービスの無料体験に進みます。
ここでの鉄則は、同時に2つ登録しないことです。両方入れると、どちらが良かったのか分からないまま2つとも課金が始まります。
| サービス | 月額 | 再生速度 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Audible | 1500円/初回30日無料 | 0.5〜3.5倍 | 小説やラノベも聴きたい人 |
| audiobook.jp | 1330円/年割は月833円 | 0.5〜4倍 | ビジネス書や資格の勉強が中心の人 |
| Himalaya | 750円/初回30日無料 | 0.5〜3倍 | 英語や中国語も聴きたい人 |
| Flier | 2200円/7日間無料 | 0.5〜2倍 | 1冊まるごとは重いと感じる人 |
Flierだけ性格が違って、本の要点を10分にまとめた音声を聴くサービスです。
朗読ではないので、物語を味わいたい人には向きません。逆に、内容だけ早く知りたい人には強いです。
聴き放題以外の買い方もあります。
でじじは買い切りのダウンロード販売で、MP3ファイルとして手元に残ります。月額を払い続けたくない人や、同じ作品を何年も聴き返す人はこちらが向いています。
ドワンゴのListenGoは、ポイントを買って作品と交換する仕組み。声優や2.5次元俳優の朗読が多く、独占配信の作品もあります。
どれを選ぶかは、月に何冊聴くかでほぼ決まります。
月に2冊以上聴くなら聴き放題のほうが安く済みますし、年に数冊しか聴かないなら買い切りのほうが総額は下がります。
ステップ3:スマホ側の設定で聴きやすさが変わる
ここは比較記事があまり書かないところですが、実は満足度への影響が大きいです。
アプリを入れた直後に、次の4つを触っておいてください。
- スリープタイマー。寝落ち前提なら15分か30分に設定しておくと、朝に「どこまで聴いたか分からない」が起きません
- ダウンロード設定。Wi-Fiのときだけ落とすようにしておきます
- 再生速度。まず1.2倍にして、1週間かけて上げていくと耳が慣れます
- 巻き戻しボタンの秒数。初期値の30秒は長すぎるので、15秒に変えると聞き直しが楽です
それから、イヤホンの選び方も効きます。
朗読は人の声の帯域だけで成り立っているので、低音を強調するタイプのイヤホンだと逆に聞き取りにくくなります。
正直、私は高いイヤホンより、通話用の安いものに替えたときのほうが聴きやすくなりました。ここは値段と比例しません。

巻き戻し15秒、これマジで変わります。設定変えた日から聞き直しのストレスが消えました。
通信量と自動更新でやらかさないために
スマホで聴くときの事故は、だいたいこの2つです。
1つ目は通信量。オーディオブックは1冊が数時間あるので、ストリーミングで流し続けると月の上限をあっさり削ります。
家を出る前にWi-Fiでダウンロードしておく。これを習慣にするだけで解決します。
2つ目は自動更新です。無料体験は、期間が終わると自動で有料に切り替わるのがふつうです。
登録した日に、終了日をカレンダーへ入れる
30日の体験なら、25日目あたりに通知が出るようにしておきます。日割りが効かないサービスや、課金が始まると月末まで止められないサービスもあるので、前倒しで判断してください。
もう1つ知っておくと安心なのが、解約後の扱いです。
聴き放題で聴いていた作品は、解約すると聴けなくなります。単品で買った作品は手元に残ります。
だから途中まで聴いた本があるなら、解約する前に聴き切ってしまうのが得です。
細かい話をもう1つ。解約の入口がアプリ内になく、ブラウザからしか進めないサービスもあります。
登録するときに、どこから止められるのかだけ見ておくと後で慌てません。ここを面倒がって放置した月の請求は、地味に痛いです。
バックグラウンド再生の可否も、登録前に見ておきたいところです。
画面を閉じたら音が止まるサービスだと、地図を見ながら歩くだけで再生が切れます。アプリ型なら基本は対応していますが、ブラウザで再生するタイプは止まることがあります。
続かなかったときの引き返し方
1か月やってみて合わなかったなら、あっさりやめて大丈夫です。
音声読書は向き不向きがはっきり出ます。文字を目で追うほうが速い人は本当に速いので、無理に耳へ移す必要はありません。
ただ、やめる前に1つだけ試してほしいことがあります。聴く作品を、すでに読んだことのある本に変えてみてください。
初見の本だと集中が切れた瞬間に迷子になりますが、知っている話なら戻ってこられます。これで続くようになった人をけっこう見ています。

それでもダメなら?

青空朗読に戻ればいいだけです。0円なので、半年後にまたふらっと開けます。
入口を0円にしておくと、いつでも戻ってこられます。まずはアプリを1つ、今日のうちに入れてみてください。
みすずさん多くの製品をレビューしてきたガジェットライター。資格勉強にiPad+互換ペンを愛用しています。販売店などからリサーチして最新の情報をお伝えするように努力しています。

